日本人気はお菓子類にも及んでいる。イギリスの「Little Moons」、ドイツの「O-Mochi」等、餅アイスもヨーロッパ市場に出回り、現地の人の心をつかんでいる。抹茶ラテもローカルなコーヒーショップで飲めるし、自分で牛乳と混ぜて飲むための「抹茶と砂糖またはバニラエキスを混ぜた商品」も大手スーパーやネットショップで見かけるほど行き渡っている。
アレンジされ別物になった日本食も
日本食のヒットは、冒頭の女性のように日本を訪れるヨーロッパ人が増え、日本で好ましい食体験をしていることも大いに影響している。自国で、日本の食を通じて幸せな気分になるヨーロッパ人が益々増え、日本への関心がもっと高まっていくと嬉しい。
ただし、おいしそうに見えても、日本で食べる味との間にギャップがあることはよくある。例えば、スイスで買えるコンビニタイプのおにぎりは1個4.5フラン(約770円)もするのに、ご飯が乾燥していて海苔の香りもあまりしなくて食材のクオリティーの違いは明らかだし、味自体も違う。

スイスの大手スーパーで売られている、日本のコンビニタイプのおにぎり。1個4.5フラン(約770円)。筆者は「似て非なるもの」だと感じた (筆者撮影)
おにぎりが寿司の一種ととらえられていて、ごはんは酢飯だ。ツナ風味が"具はツナマヨ"のはずだと思うと、メーカーによっては、パプリカや七味唐辛子で味付けしたマグロの切り身が入っている。また、アテネで醤油ラーメンを食べてみた時は、麵つゆの味が強いスープでおいしくなかった。
こういったアレンジした日本食のせいで、日本食嫌いになるヨーロッパの人たちがあまりいないことも願う。

2026年6月30日号(6月23日発売)は「米イラン合意 トランプの密約」特集。
イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます