<大英帝国の植民地政策を推進したあの政商が、怖いくらい「トランプ政権のマスク」とかぶる。片足を火星に、もう一方の足を別の惑星に置く姿が...>

一度見たら忘れられないだろう。19世紀後半のイギリスの資本家で、大英帝国を最盛期に導いた立役者とも言える男、セシル・ローズ(Cecil John Rhodes)を皮肉った風刺画のことだ。

1892年に風刺画雑誌パンチに掲載されたそのイラスト(上記画像)は、アフリカ大陸を大股で踏み付けるローズを描いている。

いかにも植民地の親分という格好で、右肩には銃をぶら下げ、ブーツを履いた右足は南アフリカのケープタウンに、左足はエジプトのカイロに置かれている。大きく広げた両手には、電報や鉄道の敷設を示唆する電線を持つ。

当時は、自国の利益のために外国を侵略する帝国主義の全盛期で、ヨーロッパ列強は資源が豊かなアフリカに競って進出していた。ローズはケープタウンとカイロを結ぶ鉄道で、イギリスの植民地をビーズのようにつなぐ構想を練っていた。

現代の世界にも、ローズのような政商はいる。ドナルド・トランプ米大統領にとってのイーロン・マスクは、大英帝国にとってのローズだ。国家がライバルを出し抜き、世界の土地やシーレーンや資源、そして労働力を獲得するために、幅広い権限と自由を与えられている大富豪だ。

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新たな略奪的資本主義の時代
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