<日本ではホームレスに対して、警察や行政がさまざまな介入や支援を行っている。荒川河川敷のホームレスたちは、どのような体験をしたのか。在日中国人ジャーナリスト趙海成氏による連載ルポ第22話>

日本でホームレスと最も関係が深い政府機関はおそらく警察だ。だとすれば、ホームレスたちは警察をどのように評価しているのだろうか。荒川河川敷に暮らしていたホームレスの数人に尋ねてみた。

ホームレスになって20年以上のSさんは自身の体験に基づいて、「ホームレスに対する警察の態度は昔よりも良くなった」と話す。

「2003年は日本ではホームレスが最も増えた年であり、治安が悪化した年でもありました。その時、赤羽地区の警察は容疑者を特定するため、街中のホームレスに捜査を行うことが多かったんです。

例えば、ホームレスに遭遇したら厳しく尋問し、所持品を隈なく調べ、ナイフや銃や麻薬などの危険物を隠しているかどうかを捜査しました。

私もそのような目に遭った。警察はみんなの前で私のリュックサックの中のものを全部地面にぶちまけたんです。これは明らかに私に対する侮辱だと思い、抗議したかったんですが、我慢して耐えました」

ホームレスに対する警察の態度は「昔より良くなった」

「しかし、警察のホームレスに対する態度は、以前よりも優しくなったような気がします。昔のような乱暴なやり方はなくなりました。

少し前には、こんなことがありました。

その日、私は赤羽にあるコインランドリーの前で休んでいました。突然パトカーが道路脇に止まり、警察官2人が降りてきて、私に気づいた一人が片方に『あの人はここに住んでいる人か?』と聞いているのを見ました。

もう20年も警察に尋問されていないのに、今さら何だろう......。私はもう一人の警察官の答えを待たずに、近づいてこう言いました。

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「強制的に立ち退きさせられたことはない」
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