この時点でほかの乗客にも不安が広がっていたことから、操縦士は同機を止め、操縦室を出て通路を歩きながら窓の外を眺めた。「彼は僕に、見た目の問題なので飛行には影響しないと説明してくれた」と動画の中のドロニアックは伝えている。

航空・環境を専門とするグランフィールド大学(Cranfield University)のガイ・グラットン(Guy Gratton)准教授はかつて本誌の取材に対し、今回のような部品の欠陥や欠落があるフライトを「速やかに承認(または禁止を確認)するシステム」があると解説していた。

「これは非構造的な空気力学フェアリングで、もし便宜上、外したまま1回飛行する必要があったとしても、その飛行が危険にさらされるとは思えない。燃料消費は若干増えるだろうが」

アメリカ国内便は好調が続く。2023年は8億1900万人の乗客が国内便に搭乗した。

ドロニアックの動画には数千件のコメントが寄せられている。

「こんな動画を見たのは2本目。私は結婚相手が航空宇宙エンジニアなので最低限の装備について知っているけれど、みんなに機内放送で知らせるべき」とマリッサは書き込み、アンジェリカは「大げさな反応だとは全然思わない」と応じた。

ジェシカというユーザーは「自分だったら絶対、『右のフィランジ(right falangie)』に問題があると伝える」とコメディドラマ『フレンズ(Friends)』の有名なジョークにちなんだコメントを残した。

(翻訳:鈴木聖子)

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