[ベルン 12日 ロイター] - スイス国立銀行(中銀)は12日、政策金利を据え置いた。リスクは下向きとの認識を示し、マイナス金利が当面続く可能性を示した。スイスフランについては、引き続き過大評価されているとし積極的に市場介入する方針を示した。

中銀は、政策金利を予想通りマイナス0.75%に据え置いた。中銀預金金利もマイナス0.75%に据え置いた。

中銀は声明で「世界経済のリスクは依然、下向きに傾いている」とし「貿易摩擦、および製造業の低迷が経済全体に波及する可能性」を主要リスクに挙げた。

今年、対ユーロ<EURCHF=>で3%上昇しているフランを過大評価されているとし、フラン高抑制に向け積極的に介入する方針を示した。

ジョルダン総裁は会見で、5年近くに及ぶマイナス金利を、引き続き金融政策の柱と説明。

「それがなければ、フランはこの数年はるかに上昇し、スイス経済に打撃を与え、物価安定を脅かしていたはずだ」とし「明らかにコストより効果のほうが大きいという見解は変わらない」と述べた。

国内の銀行は、マイナス金利が業績を圧迫すると批判。UBS<UBSG.S>やクレディ・スイス<CSGN.S>、ジュリアス・ベア<BAER.S>など、一部の銀行は富裕層にマイナス金利の負担を転嫁している。

こうした状況もあり、中銀は今年、マイナス金利適用免除の範囲を拡大した。

ジョルダン総裁は、低金利環境が今年、さらに定着したとし、この状況を変えるのは一段と難しくなったと指摘した。

中銀は、2020年と21年のインフレ率予想を引き下げた。これを受け、アナリストは、利上げは予見可能な将来ないと予想した。

クレディ・スイスのエコノミストは、中銀のインフレ予想を踏まえ、政策金利は向こう2年間据え置きとみている。

スイス政府は12日発表した経済見通しで、来年の経済成長率を据え置いたが、通商摩擦や世界景気の減速が来年にかけて成長の重しになると指摘した。

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