<セレンと亜鉛はサーモンのほうが多かったが、エサとなるサバなど天然魚のほうが栄養価に優れていた...食べる魚の種類を少し変えれば、地球環境にも優しい>

健康食材の代表格であるサーモンは、これまで思われていたほど栄養価が高くない可能性があることを専門家が突き止めた。

英ケンブリッジ大学、ランカスター大学、スターリング大学、アバディーン大学の研究者が学術誌「ネイチャー・フード」に発表した研究論文によると、養殖サーモンでは9種類の栄養素のうち6種類(カルシウム、ヨウ素、鉄、オメガ3脂肪酸、ビタミンB12、ビタミンA)が失われることが判明した。

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むしろサーモンの飼料となるサバ、アンチョビ(カタクチイワシ)、ニシンなどの天然魚を食べたほうがいいという。これらの魚には、カルシウム、オメガ3脂肪酸、ビタミンB12など、人間の健康に有益な栄養素が含まれている。

「(サーモンの)飼料に使われる天然魚の大半は微量栄養素の密度と種類の豊富さに関し、養殖サーモンの切り身と同等またはそれ以上の価値があることが分かってきた」と、本研究の筆頭著者でケンブリッジ大学動物学部のデービッド・ウィラーは述べている。

「サーモンを食べることを楽しみ、その養殖の持続可能な発展を支援する一方で、人々はより多くの必須栄養素を取るために、イワシ、サバ、アンチョビのような天然魚をもっと多く、もっと幅広く食べることを検討すべきだ」

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食べる魚の種類を少し変えるだけ
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