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10月にはフロリダ州で中南米系リーダーと座談会を行った MATIAS J. OCNERーMIAMI HERALDーTRIBUNE NEWS SERVICE/GETTY IMAGES

イギリスでは保守党が歴史的大敗を喫し、フランスでは与党連合が議席の33%を失った。オーストリアの与党は議席の30%近くを失い、日本の自民党も史上まれに見る大敗を喫した。ただ負けるだけではなく、与党はどこでも惨敗している。

16年の大統領選の時と同様、トランプは予備選の段階から選挙戦を支配していた。誰が民主党の大統領候補になろうと、野党のトランプ側にアドバンテージがあった(民主党にスーパースターが生まれていたら話は別だっただろうが)。

ハリスがバイデンの支持率を上回った時期はある。しかしそれも、彼女自身のパフォーマンスの結果ではなく、単に彼女が現職の大統領ではないという事実に由来するものではなかったか。

かつての反乱者トランプが復活に成功したのも、彼の特別な資質というより、彼に強力な追い風を与えた外的状況のおかげだ。人間が情報を処理する際の非合理的な習性も彼に味方した。統計的に見ればインフレ率は落ち着いてきた。

賃金の上昇率はインフレ率を上回り、アメリカ経済は堅調だ。しかし、とある識者は指摘している。「自分の給料が上がるのは自らの努力と才能の結果だが、物価が上がるのは政府のせい。そう思うのが人間の心理だ」

バイデンとの違い「何一つ思い当たらない」
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