崩壊と蒸発の運命を辿るクロイツ群

クロイツ群の軌道は太陽に近いために危険が大きく、太陽に接近するととてつもない重力と高温のために、崩壊して完全に蒸発してしまうことが多い。

大型のクロイツ群彗星は、地球から肉眼で見えるほど明るいこともある。例えばグレート・コメットとして知られる1965年の池谷・関彗星の明るさは、満月の-13等級に近い-10等級だった。

クロイツ彗星の中でひときわ大きいと思われていたアトラスC/2024 S1彗星が、もし太陽接近を生き延びれば夜空で鮮やかに輝くと期待されたのはそのためだった。

しかしこの彗星は、太陽に接近する数日前から分解が予想されていた。光度が大きく変動する様子は、核が崩壊している兆候だった。

(翻訳:鈴木聖子)

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