[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した3月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.1と、前月の52.1から上昇した。
これは13カ月ぶりの高水準。ロイターがまとめた市場予想は51.0だった。
メーカーが、欧州連合(EU)離脱に対する懸念を背景に、在庫を積み増したことが背景。先進国では過去に例のないペースで在庫が積み上がったという。
ただIHSマークイットは、今後の急激な生産活動の縮小を懸念するメーカーが増えていると指摘している。
在庫の積み増しを示す指数は66.2となり、前月の59.9から急上昇。主要7カ国(G7)では1992年の統計開始以降で最高となった。
IHSマークイットのディレクター、ロブ・ドブソン氏は、在庫の積み増しは将来の成長鈍化につながると予測。
「在庫の積み増しは、今後の需要・生産・雇用の伸びにとって大きな逆風となる」とし「メーカーの間では、経済全体で在庫が解消されれば、将来、低迷傾向に見舞われるのではないかとの懸念がすでに浮上している」と指摘した。
在庫の積み増しは営業利益を圧迫する要因になる可能性も高い。
雇用は2カ月連続で減少していたが、雇用の削減には歯止めがかかった。2月に減少した輸出受注も小幅に回復した。ただ、EUでは、取引先を英国企業から別の国の企業に移す動きが出始めているという。
同氏は「EU離脱に向けた準備の影響と、不透明感の継続で失われた機会と投資が、今後しばらく製造業全体に影響を及ぼしそうだ」との見方を示した。