[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米フェデラル・ファンド(FF)金利の実効レートが20日、銀行の超過準備に対して米連邦準備理事会(FRB)が適用する付利金利(IOER)の水準を初めて上回ったことが、ニューヨーク連銀のデータで明らかになった。

レートがさらに上昇すれば、FRBによる短期金利管理の有効性が問われる可能性がある。

FRBは20日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、バランスシート縮小の終了計画を明らかにした。市場関係者の間では、FRBの資産圧縮が最近の短期金融市場における不安定な動きの一因になったとの指摘もある。

ニューヨーク連銀が21日に公表したデータによると、FF金利の実効レート<USONFFE=>は20日に2.41%に達し、現在のIOER<USIOR=ECI>である2.40%を上回った。

FRBはFF金利の実効レートを誘導目標レンジの中間に維持するため、IOERの調整を2018年に2回行った。現行の誘導目標レンジは2.25─2.50%だ。

20日の実効FF金利上昇を受け、フェデラル・ファンド市場における日々の取引が過去10年で減少する中、FRBが別の翌日物金利をターゲットとする可能性があるとの見方も浮上している。

一部のアナリストらは、FRBのバランスシート正常化によって銀行がフェデラル・ファンド市場で取引するための超過準備が減少したと指摘している。

昨年12月には、超過準備の不足が深刻になり、短期金融市場で他の借り入れコストが急上昇する状況が生じた。

TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏はこれについて「FRBが早期に資産圧縮を終了すべきであることを示している」と述べた。

FRBは20日、資産圧縮のペースを5月から減速し、9月に終了すると表明した。

バンガードのシニア・ポートフォリオマネジャー、ジェマ・ライトカスパリウス氏は「FRBは超過準備の不足問題を認識している」とし、「バランスシートに関するFRBの目標は『害を及ぼさない』ことだ」と指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。