[21日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対し反発。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を巡る懸念でポンドやユーロに売りが出た。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.75%高の96.476。前日は連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備理事会(FRB)のハト派的な政策スタンスへの転換が示されたのを受け0.6%値下がりし約10カ月ぶりに200日移動平均線を割り込んだ。[nL3N217424]
ポンド/ドル<GBP=>は約1%安。ユーロ/ドル<EUR=>も0.5%値下がりした。ロイターが入手した文書草案によると、欧州連合(EU)は英議会が来週中に離脱協定案を承認するという条件付きで、離脱期日を5月22日まで延期することで合意する意向という。[nL3N2182UA][nL3N21839I]
こうした中、イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を0.75%に据え置くことを全会一致で決定。据え置きは予想通り。国債買い入れ枠も予想通りに4350億ポンドに据え置いた。[nL3N2182HS]
ドルはこの日反発したものの、上昇が継続するかどうかは疑問。モルガンスタンレーは調査リポートで「FOMCの決定はドルにとってかなりの弱気材料といえ、ドルは今後も一段安が予想される」と指摘した。
ノルウェー中銀は政策金利を0.75%から1.00%に引き上げた。利上げは予想通り。中銀は年内に追加利上げする方針をあらためて示した。決定を受けノルウェークローネが対ドル<NOK=>や対ユーロ<EURNOK=>で上昇した。[nL3N218217]
一方、スイス中銀は主要政策金利を据え置くとともにインフレ率予想を引き下げ、超緩和政策を維持する方針を示した。スイスフランは対ドル<CHF=>で小幅安。[nL3N2182EI]
<債券> 3カ月物財務省短期証券(TB)と10年債との利回り格差が2007年8月以来の水準に縮小した。FRBが前日、成長ペースが鈍化する中、年内の利上げはないとの見通しを示し、ハト派的な政策スタンスへの転換を鮮明にしたことが背景。
3カ月物TB<US3MT=RR>と10年債<US10YT=RR>との利回り格差の縮小は、市場でリセッション(景気後退)入りの観測が高まっていることを示す。同利回り格差の逆転はリセッション入りの兆候を最も適格に反映することからFRBも注目。直近では07年8月に逆転した。
終盤の取引で10年債<US10YT=RR>利回りは0.3ベーシスポイント(bp)上昇の2.541%。前日はFOMCを受け、1年2カ月ぶりの水準に低下していた。
2年債<US2YT=RR>利回りは1.2bp上昇の2.413%。前日は6.9bp低下していた。
<株式> 主要株価3指数が軒並み上昇。アップル<AAPL.O>がハイテク株の上昇を主導した。経済指標が上向きだったことを受け、FRBの経済鈍化見通しに対する懸念が緩和された。
ナスダック総合は5営業日続伸。ダウ平均は1日としては約1カ月ぶりの伸びを記録し、S&P総合は終値で昨年9月に付けた最高値を約3%下回る水準に迫った。
この日発表された米新規失業保険週間申請件数は予想以上に減少し、3月のフィラデルフィア連銀業況指数が急反発したことで、景気鈍化を巡る懸念は和らいだ。
キーター・グループのマネジング・パートナー、マシュー・キーター氏は、この日の動きが「アップルの上昇、悪材料の欠如、FRBのハト派姿勢への反応」に基づくと指摘した。
アップルは3.7%高。25日の新製品発表会イベントで予定されるテレビや動画配信サービスの発表に期待が集まっている。
決算を追い風に、半導体マイクロン・テクノロジー<MU.N>も9.6%上昇した。
フィラデルフィア半導体<.SOX>は3.5%高と、1月終盤以来の高い伸び率を記録した。年初来では約25%値上がりしている。
この日再上場を果たしたジーンズメーカー、リーバイ・ストラウス<LEVI.N>は約32%急伸した。
フォード・モーター<F.N>は2.1%高。米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のベテランを最高財務責任者(CFO)に起用する人事を発表したことが材料視された。[nL3N21830J]
一方、バイオジェン<BIIB.O>は29%強急落。同社とエーザイ<4523.T>はこの日、アルツハイマー病(AD)治療薬の後期臨床試験2試験を打ち切ると発表した。[nL3N218300]
<金先物> FRBが年内の利上げ停止を示唆したことを受けて、反発。中心限月4月物の清算値は前日比5.60ドル(0.43%)高の1オンス=1307.30ドル。
FRBは前日のFOMC終了後、年内の利上げを見送る見通しを表明。これまでは今年2回の利上げを想定していたが、景気減速への懸念を強め、金利変更を急がない姿勢を強調した。これを受けて、金利を生まない資産である金は買われ、相場はFOMC終了後に急伸した。
ただ、この日午前に発表された米経済指標が堅調な内容だったことなどから、安全資産としての金の需要が減退し、相場は上値を削った。また、FOMCの結果を受けて対ユーロで急落していたドルがじりじりと反転上昇したことも、ドル建てで取引される金の相場には重しとなった。
<米原油先物> 対ユーロでドル高となる中、利益確定の売りなどが重しとなり、下落。この日から新たに中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTIの5月物の清算値は前日比0.25ドル(0.42%)安の1バレル=59.98ドルだった。6月物は0.28ドル安の60.20ドルとなった。
前日の原油先物相場は、中心限月ベースとしては約4カ月ぶりに一時60ドル台を回復。この日は高値警戒感が強まる中、利益確定の売りやポジション調整目的の売りが出やすく、再び60ドル台に乗せる場面も見られたものの、上値が抑えられる展開となった。また、外国為替市場では昼ごろにかけてユーロ売り・ドル買いが進行。ドル建てで取引される原油などの商品に割高感が生じたことも圧迫材料となった。
ただ、石油輸出国機構(OPEC)が現行の協調減産を少なくとも6月末まで続けるとの観測が浮上している上、米国による制裁でイランやベネズエラの原油供給が滞るとの懸念も根強く、相場は下げ渋った。米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した週間統計で原油在庫の大幅な取り崩しが明らかになっていたことも、引き続き相場を支えたもようだ。
ドル/円 NY終値 110.80/110.83 <JPY21H=>
始値 110.62 <JPY=>
高値 110.95
安値 110.39
ユーロ/ドル NY終値 1.1373/1.1377 <EUR21H=>
始値 1.1387 <EUR=>
高値 1.1397
安値 1.1343
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*22.00 2.9651% <US30YT=RR>
前営業日終値 100*15.50 2.9750%
10年債(指標銘柄) 17時04分 100*24.00 2.5387% <US10YT=RR>
前営業日終値 100*24.50 2.5370%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.00 2.3412% <US5YT=RR>
前営業日終値 100*05.75 2.3360%
2年債(指標銘柄) 17時04分 100*05.38 2.4104% <US2YT=RR>
前営業日終値 100*06.00 2.4000%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 25962.51 +216.84 +0.84 <.DJI>
前営業日終値 25745.67
ナスダック総合 7838.96 +109.99 +1.42 <.IXIC>
前営業日終値 7728.97
S&P総合500種 2854.88 +30.65 +1.09 <.SPX>
前営業日終値 2824.23
COMEX金 4月限 1307.3 +5.6
前営業日終値 1301.7
COMEX銀 5月限 1543.7 +11.9
前営業日終値 1531.8
北海ブレント 5月限 67.86 ‐0.64
前営業日終値 68.50
米WTI先物 5月限 59.98 ‐0.25
前営業日終値 60.23
CRB商品指数 185.3737 ‐0.2286 <.TRCCRB>
前営業日終値 185.6023
(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)