そもそもプーチンは本気でナチスを憎んでいるのだろうか。前回の記事で書いたように、プーチンはネオナチとの繋がりもあるドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の議員を繰り返しロシアのメディアに登場させるなど、自らも欧米の親ロシア系の右翼を利用しているのだ。こうした、ナチスに関わりがある欧州右翼についての選択的な利用からも、ナチスとの戦いという物語の正当性はロシアに存在していないといえるだろう。
藤崎剛人
現代ニホン主義の精神史的状況
そもそもプーチンは本気でナチスを憎んでいるのだろうか。前回の記事で書いたように、プーチンはネオナチとの繋がりもあるドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の議員を繰り返しロシアのメディアに登場させるなど、自らも欧米の親ロシア系の右翼を利用しているのだ。こうした、ナチスに関わりがある欧州右翼についての選択的な利用からも、ナチスとの戦いという物語の正当性はロシアに存在していないといえるだろう。
(ふじさき・まさと) 批評家、非常勤講師
1982年生まれ。東京大学総合文化研究科単位取得退学。専門は思想史。特にカール・シュミットの公法思想を研究。『ユリイカ』、『現代思想』などにも寄稿。訳書にラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』(書肆心水、2022年)など。
X ID:@hokusyu1982