現在は衆院選の真っただ中だが、こうした本質的な問題について十分に議論がなされているだろうか。各方面から格差や不平等を改善するというお題目こそ聞こえてくるものの、その約束が選挙の後にどれだけ実現されるのかは心もとない。

各政党は、どんな社会を目指すのか、そのためにどんな再分配施策を実行するかをアピールするだけでなく、それらを通じて「どの指標をいつまでにどの程度改善するつもりなのか」まで併せて示してほしい。投票する側も、数年たった後にかつての約束が実際にはどの程度実現されたのか、きちんと確かめるべきだろう。

これから必要なのは正しく機能する再分配であり、その巨大な事業を任せられる透明で信頼可能な政府だ。少しでもマシな政治家を選び、一票を投じたい。

<本誌11月2日号掲載>

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 ベトナム化するイラン戦争
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。

曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます