[12日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。日中はプラス圏で取引されたが終盤にかけて失速した。保護主義的な政策や米国の利上げ加速を巡る懸念から世界的に株価が下落している。
FTSE100種は週間ベースで4.38%低下し、2月にあった株価調整の4.72%低下以来の大幅安となった。当時は物価上昇や利上げを巡る懸念で世界的に株価が下がっていた。
英国の欧州連合(EU)離脱の取り決めを巡り、翌週のEU首脳会議で合意に至るとの期待が薄れる中でポンドが下落した。ただFTSE100種の輸出銘柄を押し上げる効果はなかった。
<欧州株式市場> 続落。保護主義的な政策や米国の利上げ加速を巡る懸念から世界的に株価が下がっている。
ユーロSTOXX指数<.STOXXE>は週間ベースで4.82%低下し、2月以来の大幅安となった。2月は物価上昇や利上げを巡る懸念から世界的に株式が売り込まれ、同指数が週間で5.11%低下した。
欧州株のトレーダーは、トレンドが「かなりひどい」と指摘。トランプ政権の景気刺激策で米国では企業収益が増加する中、米国株は年初来、欧州に比べて好調な値動きを示していると指摘した。
企業収益の伸びは米国が欧州を大幅に上回っている。欧州株式ファンドから流出した何十億ドルもの資金を呼び戻すには、業績改善が必須だ。
<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がインフレ見通しについてハト派的な発言を行ったことなどを背景に、独連邦債を含む多くの高格付け国債の利回りが低下した。
ドラギ総裁は今後数年のユーロ圏インフレについて、徐々に上昇する基調にあるとの見方を表明。比較的活発な上昇を予想するとしていたこれまでの発言からややトーンダウンした。
独10年債<DE10YT=RR>利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の0.50%。週初からは約6.5bp低下し、週間としての低下は6週間ぶり。週間の低下幅は2カ月ぶりの大きさとなる。
リスク選好度が回復したことでイタリア国債は安定を取り戻し、2年債<IT2YT=RR>利回りは2bp低下、10年債<IT10YT=RR>は横ばいとなった。アナリストはマイナスのニュースの大部分は織り込み済みとしている。