これは言わばロシアにとって過去3年間で2度目の重大な情報戦の失敗であり、最初の失敗──ロシアの侵攻に対するウクライナの抵抗をひどく過小評価した結果、ロシアは他の国や地域で人的・物質的な資源不足に陥った──と複雑に絡み合っている。

もしロシアがシリア北西部ラタキアの空軍基地とタルトゥースの海軍基地を失えば、アフリカ進出強化のための補給や補充がより困難になる。ロシアは2017年、両基地の49年間の租借契約を結んだ。シリア国内から仲間を失うことは、その全てを危険にさらすことになる。

他の失脚したロシアの傀儡大統領(ウクライナのヤヌコビッチやキルギスのアカエフ両元大統領)の前例を見れば、アサドとその家族を一般のロシア人が街中で見かけることはまずなさそうだ。そして彼らは警護役のロシア連邦保安局(FSB)職員の給与を含め、全ての費用を自分たちの資産から払わなければならないだろう。

ロシアはシリアの基地を維持する見返りにアサドを退陣させ、自費でモスクワに住まわせると反体制派に伝えたはずだ。それによって、将来ロシアの地政学的野望に協力しようとする独裁者たちに「仲間は裏切らない」とメッセージを送ることにもなる。

アサドの長男はロシアの大学に
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