心配なのは、彼が台湾防衛の前面に日本を立たせようとする、そして途中ではしごを外すかもしれないことだ。ただ、いずれにしても「トランプ再選で日米同盟は終わり」ということにはならない。対中・対北朝鮮抑止に米軍と日米同盟は絶対必要なのだから、過剰反応、先走りは禁物だ。
経済関係については、日本の対米貿易黒字はもう突出して多くないので問題にならない。トランプが国内産業保護のために関税を上げても、日本はさして困らない。トランプにとっては、米国内での日本企業の投資、米企業との提携のほうが重要だろう。
一番心配なのは、トランプのアメリカが世界の文明の行き先を変えてしまうことだ。他国の人間たちの権利・生活を思いやることがなければ、世界はやらずぶったくりの中世に逆戻りとなる。トランプを支えるアメリカの保守層には、自分たちの権利だけでなく、世界に責任を持つことが、「アメリカを再び偉大な国にする(MAGA)」秘訣であることを分かってもらいたい。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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