ポーランド大統領選、ユーロ懐疑派の右派野党候補が勝利...ウクライナ避難民の処遇にも影響か

ポーランドで1日、大統領選の決選投票が実施された。ニュースサイト「Onet」は2日未明、愛国主義的な右派野党「法と正義(PiS)」が推すナブロツキ氏が得票率50.9%で勝利する見込みだと報じた。1日、ワルシャワで演説する同氏(2025年 ロイター/Aleksandra Szmigiel)
ポーランドで1日、大統領選の決選投票が実施され、愛国主義的な右派野党「法と正義(PiS)」が推すユーロ懐疑派のナブロツキ氏(42)が勝利した。
選挙管理委員会が2日、明らかにした。得票率はナブロツキ氏が50.89%。対立候補であるトゥスク首相の中道与党「市民プラットフォーム」のチャスコフスキ・ワルシャワ市長の得票率は49.11%だった。
ナブロツキ氏の勝利は、親欧州連合(EU)政権が進める改革に打撃となる。
ナブロツキ氏は歴史家。ウクライナ避難民などの外国人よりもポーランド人を経済・社会政策で優遇することを公約に掲げていた。
ポーランドでは議会が大半の権限を持つものの、大統領に法案の拒否権がある。大統領選はウクライナ、ロシア、米国、EUの注目を集めていた。
投票率は71.31%で、大統領選の決選投票としては記録的な高水準だった。
