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旧東欧で軍事演習、NATO即応部隊はウクライナでの平和維持に向け「準備万端」

NATO High-Readiness Forces on Ukraine's Doorstep 'Ready' To Deploy

2025年2月19日(水)16時33分
エリー・クック

欧州軍がウクライナに派遣されても、米軍が参加しなかった場合は停戦を確実に維持する効果がどの程度あるかを疑問視する声もある。

ドナルド・トランプ米大統領とその政権からのメッセージは、米軍部隊の派遣に関して一貫していないが、スターマーは17日、「ロシアによるウクライナの再攻撃を効果的に抑止する唯一の方法は、アメリカによる安全の保証だ」と述べた。


 

ARFは昨年、NATOによって編成された初動部隊で、必要に応じて2日から5日程度で派遣される。NATO8カ国の兵士約1万人が集結するステッドファスト・ダートと呼ばれる今年最大の軍事演習にも参加している。

この演習は、ルーマニア東部の町ガレツリのはずれにある広大な訓練場、スマルダンを含む数カ所で陸・海・空にわたって行われる。

イギリス軍は、ヨーロッパを数週間かけて移動し、スメルダンに到着した。 これは大陸を横断して、兵士と物資を、NATOの東側へ輸送するための予行演習の一部だ。この種の作戦は、ロシアとの地上戦において極めて重要になるだろう。

NATOはこの演習について、ロシアに近いこの地域で、同盟がいかに迅速に軍備を強化できるかを検討し、「ほぼ同レベルの敵対国との潜在的な衝突への対応」を試行するためのものだと公的に発表している。

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