最新記事
アメリカ

トランプ大統領、航空機墜落事故を巡りオバマ・バイデン政権とDEI政策を非難した理由とは?

Donald Trump Blames Obama, Biden, DEI for DC Plane Crash

2025年1月31日(金)15時20分
ゲイブ・ウィスナント モニカ・セイガー

ヘリコプター操縦士を標的に

事故原因の調査はまだ終了していないが、トランプ大統領は記者会見で「非常に強い意見を持っている」と発言。事故の原因について、操縦士やヘリコプター管制の「能力不足」によるものだと非難した。

「20/20の視力(正常な視力)を持つ人間が、何が起こっているかを見落とすなんて考えられない」とトランプ氏は指摘した。

また、「アメリカン航空のパイロットはすべて正しく対処していた」とし、「なぜかヘリコプターが同じ高度にいて、しかも角度をつけて飛んでいた。本当に信じられないほどひどい」と批判した。

「ヘリコプターはそのまま飛行を続け、少し方向転換したものの、すでに手遅れだった。本来、同じ高度にいるべきではなかった。異なる高度にいれば、上を飛ぶか下をくぐるかのどちらかで回避できたはずだ」と述べた。

トランプ氏は、バイデン政権が定めた航空関連の基準と自らの基準が「完全に正反対」だと強調した。また、この「甚大な悲劇」を受け、FAA(連邦航空局)の新たな長官代行としてクリス・ロシュロー氏を任命。ロシュロー氏は航空業界団体のトップ幹部だった。

さらに、トランプ氏は今回の事故の数日前に、TSA(運輸保安庁)の長官を解任し、航空保安諮問委員会を廃止。その理由について、「国土安全保障省(DHS)の活動が国家安全保障を最優先するよう、リソースの誤用を排除するため」と説明した。

「一つの国として、突然命を奪われた尊い魂を悼む」とトランプ氏は述べ、「本当に私たちは喪に服している。この事故は多くの人々に衝撃を与えている」と語った。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米アップル、移民捜査官追跡アプリを削除 トランプ政

ワールド

独ミュンヘン空港、ドローン目撃で一時閉鎖 17便欠

ワールド

お知らせ=重複記事を削除します

ビジネス

ムーディーズ、ニデックの格付けA3を格下げ方向で見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 3
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中