最新記事

アメリカ

11歳女生徒の絵を「不適切」と教師が没収...母親「どこが悪いのかよくわからない」

2023年2月12日(日)15時35分
佐藤太郎

写真はイメージです damircudic-iStock

<学校に呼び出された母親はその絵を見て驚いた。確かにブタの絵でしかなかったからだ......>

それは1月13日金曜日のことだった。小学5年生の11歳になる娘をもつ、米ミシガン州在住のシエラ・カーターさんは学校の先生から驚くべき電話を受けた。お宅の娘さんがクラスで「不適切な」絵を描いていた、と。

娘が描いていたのはネクタイを着けたピンクのブタだったが、これを見たクラスメイトの男子がネクタイの部分が男性器のようだと、教師に言ったという。問題視した教師は、この絵を不適切だとして没収したと報告を受けた。カーターさんが娘に確認すると、「男の子のパーツ」ではなく、ブタに「蝶ネクタイ」を描いたと話した。

米TODAYによると、翌週の火曜日、カーターさんは小学校の副校長、ソーシャルワーカー、娘と、問題の絵について話し合いの場を持った。そしてその絵を初めて見て驚いたそうだ。娘の言う通り、可愛らしいブタの絵だったのだ。「不適切」と決めつけられたことに疑問が浮かぶ。「これはまさに蝶ネクタイでした」

【写真】「不適切」だと没収されたブタの絵

絵には、没収した際の教師の説明が書かれた用紙がホチキス留めで添付されており、カーターさんはこの教師から直接話を聞きたいと申し出た。呼び出しに応じた教師に、絵を指差しながら「これのどこが悪いのかよくわからない。これは蝶ネクタイでしょう」。すると教師は「まあ, この絵の蝶ネクタイには棒のようなものが付いていますね」と言ったそうだ。

カーターさんは、娘が描いた絵に、せめて教師が「これは何?何を描いたの?」と尋ねるべきだったと主張している。11歳の女の子が「ネクタイです」と言えば、それで済む話であり、絵を没収するまでしなくてはいいはずだ。

その夜帰宅したカーターさんはTikTokに一連の出来事について投稿。「学校側は私の娘と話しさえしませんでした。まったく調査しようともしなかった。一切対応していません」と状況を説明し、思いを吐露した。すると2万1,000件を超えるコメント(2月10日時点)がついた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ベライゾン、過去最大の1.5万人削減へ 新CEOの

ビジネス

FRB、慎重な対応必要 利下げ余地限定的=セントル

ビジネス

今年のドル安「懸念せず」、公正価値に整合=米クリー

ワールド

パキスタン、自爆事件にアフガン関与と非難 「タリバ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中