最新記事

ウクライナ情勢

ウクライナ東部最後の要衝リシチャンスクめぐり戦闘激化 陥落の可能性も

2022年7月3日(日)14時18分
ロシア軍の攻撃で炎上するウクライナのアゾフ化学工場

ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は、東部ルガンスク州の最後の要衝リシチャンスクを巡る戦闘が週末に激化する中、同市が陥落する可能性を排除しなかった。写真はルガンスク州セベロドネツクのアゾフ化学工場。6月撮影(2022年 ロイター/Oleksandr Ratushniak)

ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は、東部ルガンスク州の最後の要衝リシチャンスクを巡る戦闘が週末に激化する中、同市が陥落する可能性を排除しなかった。

ロシア軍は先月、ドネツ川を挟んで対岸に位置する都市セベロドネツクを制圧した。

親ロシア派勢力「ルガンスク人民共和国」の関係者はロシアのテレビ局に対し「リシチャンスクを支配下に置いた」と語った。その上で「まだ解放はされていない」とも述べた。

ロシアのメディアは、リシチャンスクで親ロシア派兵士らが旗を振り歓声を上げている映像を流したが、ウクライナ国家親衛隊の報道官は、同市は依然としてウクライナ軍が支配していると言明。「現在、リシチャンスク市付近で激しい戦闘が行われているが、まだ包囲されていない」と語った。

アレストビッチ顧問は、ロシア軍がドネツ川を渡り北から同市に接近しているとし「これはまさに脅威だ。いかなる結果も排除しない。一両日中に事態はより明確になるだろう」と述べた。

2日にはウクライナ南部の黒海に面した港湾都市オデーサ(オデッサ)に隣接するミコライウ市でも大規模な爆発が起きたと市長が明らかにした。

爆発の原因は現時点では明らかになっていないが、ロシアは軍の司令部を攻撃したと発表している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日のテレビ演説で、勝利への道は「非常に困難」だが、ウクライナの人々は「侵略者」に損害を与えるべく、決意を維持する必要があると呼びかけた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

香港当局、国泰君安など3社捜査 インサイダー取引で

ワールド

韓国国会、対米3500億ドル投資法案承認 造船など

ビジネス

ホンダが初の赤字転落へ、最大6900億円 需要減で

ワールド

中国全人代、民族団結法可決 中華民族帰属意識を促進
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 8
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中