<デフォルト(債務不履行)でスリランカに「アラブの春」が来たと言われるが、ラジャパクサ大統領一族は居座り続ける>

コロナ禍での観光業の低迷を引き金に深刻な経済危機に直面しているスリランカは4月12日、総額510億ドルの対外債務の一部支払いを一時停止し、デフォルト(債務不履行)に陥った。

通貨の切り下げと政策金利の大幅利上げも行っており、支援策をめぐってIMFと協議を始めている。経済政策の失敗と政界の縁故主義に対する有権者の怒りは強まる一方だ。

反政府デモが全土で激化するなか、4月3~4日にはラジャパクサ大統領と首相を務める実兄を除く全閣僚が辞任したが、デモの嵐は収まっていない。

大統領はデモ隊との面会に応じる構えを見せているものの、デモ隊は大統領はもちろん、政府内の主要ポストを牛耳るラジャパクサ一族全員の辞任を要求している。

こうした市民の動きをスリランカ版「アラブの春」の到来だと指摘する声もある。ただし現時点では、ラジャパクサ側が辞任要求を受け入れる気配はない。

From Foreign Policy Magazine

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