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英、ワクチンパス導入可決も厳しい規制に不満多く 反対票の多くが与党造反議員

2021年12月15日(水)10時49分
イギリスのジョンソン首相

英議会は14日、イングランドで一部の会場やイベントに入場する際に新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するワクチンパスポートを導入する案を賛成369、反対126で可決した。写真はジョンソン英首相。13日撮影(2021年 ロイター/Jeremy Selwyn)

英議会は14日、イングランドで一部の会場やイベントに入場する際に新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するワクチンパスポートを導入する案を賛成369、反対126で可決した。ただ、ジョンソン首相率いる与党・保守党の98議員が造反し、オミクロン変異株の感染抑制に向けた首相の対応を巡り与党内で不満が広がっていることが示された。

同法案の可決を巡っては、野党・労働党による支持が大きく寄与した。保守党議員の多くは一部の制限措置が厳格だと指摘しているほか、ナイトクラブなどへの入場にワクチン接種証明書や陰性証明書の提示を求めることを疑問視する声も上がっている。

しかし、保守党の関係者によると、与党内で不満の声は広がっているものの、ジョンソン首相がすぐに退陣に追い込まれるほどではないという。ただ、今回の採決が首相にとって「警鐘」となり、対策の見直しにつながることを望んでいるという。

英議会は同日、イングランドでのマスク着用義務化拡大についても賛成441、反対41で可決したが、保守党の40議員が反対票を投じた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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