最新記事

感染症対策

米ニューヨーク州、ワクチン接種7割に 飲食店などへのコロナ規制解除

2021年6月16日(水)09時01分
米ニューヨーク州の新型コロナウイルスワクチン接種会場

米ニューヨーク州のクオモ知事は15日、同州で新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した成人が70%に到達したとし、飲食店や小売店などに対する残りのコロナ制限措置を即時解除すると発表した。写真は5月12日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

米ニューヨーク州のクオモ知事は15日、同州で新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した成人が70%に到達したとし、州が導入した飲食店や小売店などに対する残りのコロナ制限措置を即時解除すると発表した。

クオモ知事は記者会見で「重要な節目だ。さらなる取り組みを進めていく」と述べ、今後もより多くの人にワクチン接種を促す考えを示した。

米疾病対策センター(CDC)の指針に基づく公共交通機関や医療施設などでの制限措置は維持される。

これまでは小売店やスポーツジム、映画館の人数制限など業界別の制限を設けてきた。

事業者は、ワクチンを接種した人に対しマスク着用や2メートルの対人距離確保を求める必要もなくなる。ワクチンを接種していない人は、引き続き公共の場でマスク着用や対人距離確保が義務付けられるほか、イベント会場に入場する際に陰性証明の提示を求められる場合もあるという。

米国では感染状況の落ち着きやワクチン接種の進展を受けて大半の州が規制を緩和もしくは解除している。この日はカリフォルニア州でも、対人距離確保やマスク着用、飲食店などの人数制限を含む規制が解除された。

一方、米国立公園局は、首都ワシントンのナショナルモールで7月4日の独立記念日を祝う恒例の花火大会を開催すると発表した。

先週には、ニューヨーク市も独立記念日の花火イベントを開催する方針を示している。

バイデン大統領は7月4日までに、米国の成人70%が少なくとも1回目のワクチン接種を終えることを目標に掲げている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米リバースレポの利用枯渇、FRBの量的引き締めは先

ワールド

米連邦緊急事態管理局、職員の新規採用凍結を年末まで

ビジネス

EU、アドテック巡りグーグルに少額の制裁金科す見込

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落し4万2000円割れ、半導
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマンスも変える「頸部トレーニング」の真実とは?
  • 3
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 4
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 5
    「体を動かすと頭が冴える」は気のせいじゃなかった⋯…
  • 6
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    就寝中に体の上を這い回る「危険生物」に気付いた女…
  • 9
    シャーロット王女とルイ王子の「きょうだい愛」の瞬…
  • 10
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 8
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 9
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中