<既に最大8000人がホンジュラスからグアテマラに入国。きっかけはメキシコ大統領の発言だった>

米バイデン新政権の誕生を前にホンジュラスなどからアメリカを目指して出発した移民キャラバンが1月18日、グアテマラの町バドオンドで包囲された。

治安部隊は移民数百人を催涙ガスで攻撃し、国境検問所に送り返した。

移民の1人アンドレス・ゴメスは、「私たちは戦争をしているわけではない。女性まで殴りつけるこの仕打ちは、暴力行為にほかならない」と当局の対応を非難する。

移民たちは、新型コロナウイルスで悪化した貧困と暴力、ハリケーン被害から逃れるためホンジュラスを出発。1月半ば以降、最大8000人がグアテマラに入国したという。

きっかけは、「バイデン米大統領の移民政策の改革実現を期待している」とのメキシコのロペス・オブラドール大統領の発言だ。

バイデンは、トランプ前大統領の強硬な移民政策からの転換を約束。就任初日には米居住中の不法移民に市民権獲得の道を開く法案を議会に送付した。

「壁」撤去は吉と出るか凶と出るか。

<2021年2月2日号掲載>

[地図を見る]攻防戦のあったグアテマラの町バドオンド
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