<民主派「壊滅」は市民を怒りと失望に陥れた。今後1~2年、香港で何が起こるか>

香港から「抵抗勢力」が消えつつある。

中国政府が11月11日、香港独立派の議員を失格させる方針を発表した直後、香港政府は民主派議員4人の資格剝奪を決定。これを受けて、残りの民主派議員15人が一斉に抗議の辞職をした。

6月末に香港国家安全維持法が施行されて以来、香港の自由は着実にむしばまれてきたが、議会に残る民主派議員は最後のとりでとして特に重要な意味を持っていた。

これで香港政府はかつてないレベルで中国政府の操り人形と化したことになる。香港の教育関係者は、「愛国教育」を強化するよう中国政府からの強い要請に直面している。

相次ぐ市民の拘束や新型コロナウイルスの大流行によって、今年の香港の抗議行動は勢いを失っていたが、事実上の民主派「壊滅」は市民を怒りと失望に陥れた。

今後1~2年で、香港は小規模でより暴力的な抵抗運動や、市民の大規模な国外脱出に直面する可能性もある。

(本誌11月24日号の16ページ、42ページに関連記事)

From Foreign Policy Magazine

<2020年11月24日号掲載>

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます