最新記事

2020米大統領選

アメリカ大統領選挙、トランプは激戦州で経済回復へ支持訴え 「バイデン不況」警告

2020年10月21日(水)12時31分

11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ大統領は激戦のペンシルベニア州で選挙集会を開き、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と経済的打撃から回復するためには自身の再選が必要だと訴えた。写真は10月20日、メリーランド州のアンドリュース空軍基地で撮影(2020年 ロイター/Tom Brenner)

11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ大統領は20日、激戦のペンシルベニア州で選挙集会を開き、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と経済的打撃から回復するためには自身の再選が必要だと訴えた。

ペンシルベニア州北西部エリーの空港で開いた集会でトランプ氏は、同州で勝利を収めれば再選を果たせる可能性があると強調。民主党候補のバイデン前副大統領は州のエネルギー・製造業の雇用を破壊すると主張し、「今回の選挙は、現在進んでいる特大のトランプ・リカバリーか、バイデン不況かの選択だ」と述べた。

また「学校や経済が開かれ、安全で健康かつ活力ある国を望むなら、私に投票してほしい」と支持を訴えた。

集会に参加した支持者の多くはマスクを着用せず、対人距離の確保も見られなかった。

バイデン氏は22日の討論会の準備をするため、この日は遊説を行わなかった。

ペンシルベニア州では21日、オバマ前大統領が集会を開き、バイデン氏支持を訴える。集会はフィラデルフィアでドライブイン形式で行われ、オバマ氏は支持者に早めの投票を呼び掛ける。

来月3日の投票日まで残り2週間となる中、フロリダ大学の「米選挙プロジェクト」の集計によると、すでに3500万人を超える有権者が期日前投票を済ませた。これは2016年大統領選の投票総数の4分の1以上に相当する。

ロイター/イプソスが19日公表した世論調査によると、ペンシルベニア州ではバイデン氏の支持率が49%で、トランプ氏の45%を上回っている。ただ、前週の調査からリードはやや縮小した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・強行退院したトランプが直面する「ウィズ・コロナ選挙戦」の難題
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ



ニューズウィーク日本版 日本人と参政党
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月21日号(10月15日発売)は「日本人と参政党」特集。怒れる日本が生んだ参政党現象の源泉にルポで迫る。[PLUS]神谷宗弊インタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金現物が最高値、4200ドル視野 米利下げ観測や米

ビジネス

サッポロHD、不動産事業売却で「決定した事実ない」

ワールド

IMF、世界市場の「無秩序な調整」警告

ワールド

ハマス、4人の遺体引き渡し イスラエルは遅延理由に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 6
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 7
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中