最新記事

航空機事故

カザフスタン・アルマトイ空港で離陸の旅客機が墜落 12人死亡確認、100人搭乗

2019年12月28日(土)06時55分

カザフスタンのアルマトイ空港によると、アルマトイ付近で、乗員5人・乗客95人の首都ヌルスルタン行き旅客機が墜落した。Guardian News / YouTube

カザフスタン政府によると、南部アルマトイ付近で27日、乗員5人・乗客93人を乗せた首都ヌルスルタン行き旅客機が墜落し、12人が死亡した。

アルマトイ市当局は当初、15人以上が死亡したと発表していたが、その後、死者数を12人に訂正した。49人が病院に搬送され、一部が重体という。

同国内務省によると、死亡者には機長が含まれているという。また標準的な法的手続き通り、飛行操作および安全規則違反の可能性を調査しているとした。

同国の民間航空当局によると、旅客機は明け方に離陸した際に高度を失い、コンクリートのフェンスを突き破った。その後、2階建ての建物に衝突したという。

政府とアルマトイ空港によると、墜落現場は封鎖され、救助作業が行われている。

アルマトイ空港に向かっているロイターの記者は、周辺地域は濃い霧に覆われていると話した。

墜落したのはカザフの航空会社ベク・エアーのジェット機「フォッカー100」。ベク・エアーのコメントは現時点で得られていない。

スクリャル副首相は記者団に「事故機は墜落前に後部が2度、滑走路に接触した。パイロットのミスなのか、技術的な問題なのか調査する」と述べた。

航空当局は、調査を行う間、同型機の運航を停止すると発表した。

カザフのトカエフ大統領はツイッターで被害者と家族に哀悼の意を示したうえで、「責任を負う者は法に従って厳しく処罰される」とした。

*内容を追加しました

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


事故現場の様子 Guardian News / YouTube




2019123120200107issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2019年12月31日/2020年1月7日号(12月24日発売)は「ISSUES 2020」特集。米大統領選トランプ再選の可能性、「見えない」日本外交の処方箋、中国・インド経済の急成長の終焉など、12の論点から無秩序化する世界を読み解く年末の大合併号です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

FBIが複数の捜査官解雇、デモ隊の前でひざまずく姿

ワールド

NZは現時点パレスチナ国家承認せず、停戦の取り組み

ワールド

米国務省、コロンビア大統領のビザを取り消し 「暴力

ワールド

トランプ氏、マイクロソフトに幹部解任を要求 前政権
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国はどこ?
  • 2
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 3
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Appleはなぜ「未来の素材」の使用をやめたのか?
  • 4
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 5
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 6
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 7
    砂糖はなぜ「コカイン」なのか?...エネルギー効率と…
  • 8
    国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内を…
  • 9
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性…
  • 10
    「不気味すぎる...」メキシコの海で「最恐の捕食者」…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがたどり着ける「究極の筋トレ」とは?
  • 4
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 9
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 10
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中