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絶望のシリア和平は新たな戦いへと向かう

Welcome to Syria 2.0

2018年2月5日(月)11時55分
ジョナサン・スパイヤー(ジャーナリスト)

複雑な外部勢力の対立

こうした連合体内部の結び付きは弱い。対立する陣営の一部と独自に連携している勢力もある。つまり、トルコとアメリカは今もNATOの同盟国だが、アメリカが聖戦派、とりわけ国際テロ組織アルカイダ系の反体制派を敵とする一方、トルコはそうした組織とも堂々と協力している。

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領はシリア北部のマンビジを攻撃する意向を表明した。本当にやれば、確実にアメリカとの利害の対立が起きる。クルド人はロシアやアサド政権とも一定の関係を維持しているが、もちろんアメリカの後ろ盾を必要としている。

イスラエルはアメリカと歩調を合わせているが、シリア南部でアサド政権側のイラン系民兵を掃討する場合に備えて、ロシアとも一定の関係を保たざるを得ない。

これがシリアの新たな戦争だ。それは国内の力学ではなく、廃墟と化したシリアを奪い合う外部勢力の対立から生まれた。

クルド人とトルコが敵対し、イラン(とその手先)とイスラエルが敵対し、イランとアメリカが敵対し、さらにはトルコとアメリカの対立が生じる可能性もある。どの勢力も、互いを出し抜いてシリアで有利な立場を確立しようともくろんでいる。

このままだと、7年来の内戦がどうにか終わったとしても、この国で争いが絶えることはないだろう。憂鬱な年の幕開けである。

From Foreign Policy Magazine

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[2018年2月 6日号掲載]

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