最新記事

米ロ関係

米財務省がロシア政権に近い実業家リスト公表 プーチンが批判

2018年1月31日(水)11時30分

1月30日、ロシアのプーチン大統領(写真)は、米国がプーチン政権に近いロシア人実業家のリストを公表したことについて、「非友好的」な行為だと批判した。写真はモスクワで撮影(2018年 ロイター/Grigory Dukor)

ロシアのプーチン大統領は30日、米国がプーチン政権に近いロシア人実業家のリストを公表したことについて、「非友好的」な行為だと批判した。ただ、米国との関係改善を引き続き望んでおり、即座に報復措置を取ることは検討していないと明らかにした。

米財務省は29日、昨年8月に成立した対ロシア制裁強化法に基づき、プーチン氏に近い210人のリストを公表した。その中には「オリガルヒ」と呼ばれる新興財閥実業家96人も含まれている。実業家らは10億ドル以上の資産を保有しているとみられている。ただ、財務省は、リストに掲載された人物への制裁は見送った。

プーチン氏はリストについて「もちろん非友好的な行為で、現時点で既に複雑な米露の関係をさらに複雑にし、国際関係全体にも打撃となる」と指摘した。

その上で、米国との関係改善を依然望んでいるとし、即座に報復措置を行うことはないと説明した。

リストに名前を掲載されたある実業家は「深刻に受け止めている者はいないようだ」と述べ、フォーブス誌のロシア長者番付のコピーに過ぎないと語った。また、あるエネルギー大手企業の幹部は、リストは「電話帳」のようなもので、作成にはかなりの労力が費やされたにちがいないと皮肉った。

一方、多くが予想していた外国人のロシア国債投資制限に関する報告書は公表されなかった。

[モスクワ 30日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

鴻海、第4四半期売上高は過去最高 AI需要がけん引

ワールド

ベトナム、25年は8.02%成長に加速 対米貿易黒

ワールド

アングル:高市氏、米ベネズエラ攻撃の評価保留 政府

ワールド

アングル:ベネズエラ攻撃、中国の領有権主張に追い風
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...強さを解放する鍵は「緊張」にあった
  • 2
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 3
    2026年の節目に問う 「めぐみの母がうらやましい」── 韓国拉致被害者家族が見る日韓の絶望的な差
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケッ…
  • 6
    ベネズエラ攻撃、独裁者拘束、同国を「運営」表明...…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    スペイン首相、アメリカのベネズエラ攻撃を「国際法…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中