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中国紙「豪メディアは人種差別的」 内政干渉の報道巡り舌戦

2017年12月11日(月)15時16分

12月11日、中国がオーストラリアの内政に干渉しているとする豪メディア報道について、中国の主要紙は人種差別的であり被害妄想と断じた。写真はターンブル豪首相。上海で昨年4月撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

中国がオーストラリアの内政に干渉しているとする豪メディア報道について、11日付の中国の主要紙は人種差別的であり被害妄想と断じた。

ターンブル豪首相は先週、中国共産党が豪に干渉しようとしているとする報道を真剣に受け止めていると発言。首相は、外国勢力が「豪と世界の政治プロセスに影響を及ぼそうとする前代未聞かつ高度な試み」を行っているとし、「中国の影響に関する気掛かりな報道」に触れた。

ターンブル首相の発言を巡っては、中国政府が既に抗議を行っている。11日には共産党機関紙の人民日報も豪への批判報道を展開した。

人民日報は、豪メディアの報道は想像の産物で、中国政府への根拠のない攻撃と論評。豪に住む中国の学生や人々を中傷したと批判した。

人民日報は「この種の感情的な被害妄想は人種差別的な意識に基づいている。多文化社会という豪のイメージを傷つけるものだ」とした。

[北京 11日 ロイター]


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Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

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