経営破綻した米アパレル、アメリカン・アパレルの売却入札にネット通販大手アマゾン・ドットコムとファストファッションブランドのフォーエバー21などが応札するもようだ。複数の関係筋が4日、明らかにした。

 アメリカン・アパレルの入札結果は、米国で最も人件費が高い州のひとつであるカリフォルニア州の工場の将来を左右する。トランプ次期米政権の誕生が近づくなか、米国の雇用確保が関心事となっている。

 アマゾンがアメリカン・アパレルを買収することになれば、ブランド・ファッションやアパレルへの参入となる。アマゾンは昨年、プライベート・ブランド商品の展開を開始している。

 応札期限は6日。関係筋によると、アマゾン、フォーエバー21、ネクスト・レベル・アパレル、ブランド・ライセンス事業会社オーセンティック・ブランズ・グループLLCは、アメリカン・アパレルおよびそのアドバイザーと買収提案の提出について協議している。

 アメリカン・アパレルは、昨年11月に2度目の破産申請をした。その際、カナダのアパレルメーカー、ギルダン・アクティブウェアからの6600万ドルの買収案に同意している。したがって、落札するためには、6600万ドルを上回る額を提示する必要がある。

 ギルダンの買収提案には、アメリカン・アパレルのカリフォルニア工場を維持する選択肢が盛り込まれている。しかし、関係筋によると、ギルダンは、自社に勝る提案が出なければ、約3500人が働くカリフォルニア工場の規模を縮小したうえで維持する計画という。ギルダンの工場の多くは、コストが低い国にある。

 入札の結果は来週に予定されている。

 アメリカン・アパレルは、コメントを差し控えた。アマゾン、フォーエバー21、ネクスト・レベル・アパレル、オーセンティック・ブランズのコメントは得られていない。

 ギルダンの広報は4日、電子メールで、入札で最も優位に立てるよう資産精査で得られたあらゆる必要な情報をとりまとめている、と述べた。

[4日 ロイター]
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