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COP21がパリ協定を採択し閉幕、化石燃料依存からの歴史的転換に

途上国を含めたすべての国が温室効果ガスの排出量削減に向けた行動をとることで合意

2015年12月14日(月)13時38分

12月12日、パリで開催されている第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議は、地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択して閉幕。写真中央は議長を務めたフランスのファビウス外相(2015年 ロイター/Stephane Mahe )

 パリで開催されている第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)は12日、地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択して閉幕した。歴史的な合意には、先進国も途上国も、すべての国が温室効果ガスの排出量削減に向けた行動をとることが明記された。

 化石燃料に依存した経済から、より環境に配慮した上での成長を目指す歴史的転換に向けた道筋が設定されたことになる。

 2週間におよぶ緊張に満ちた議論を終え、議長を務めたフランスのファビウス外相がパリ協定の採択を宣言すると、200カ国近い参加国の代表団は立ち上がって拍手や歓声を送った。

 オバマ米大統領はホワイトハウスから「われわれの地球を救う最大の機会になる」と述べ、パリ協定採択を歓迎した。

[パリ 12日 ロイター]

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Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

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