最新記事

ドキュメンタリー

広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリー王子のNetflix新番組「POLO」

2024年09月14日(土)10時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ポロでのヘンリー王子とメーガン妃

THOMAS CORDY/THE PALM BEACH POST-REUTERS

<内容も公開タイミングも悪すぎる...>

ヘンリー王子とメーガン妃が制作に関わるNetflixの最新作「POLO」がX(旧ツイッター)でアナウンスされたが、ほとんど注目されない事態が起きていた。

その数時間前にキャサリン妃が化学療法を終えた報告と感謝をつづったコメントを家族との感動的な動画を添えて公開したことで、世界中がキャサリン妃の快復を祝うムードに包まれたからだ。

【関連画像】注目されなかった夫妻のNetflix最新作「POLO」の宣伝 を見る


 


一家にとってこの9か月が厳しく、模索する日々だったこと、そして多くの人々への感謝を述べた動画は、イギリス王室のクリスマスの休暇の地として知られる、チャールズ国王の別邸サンドリンガム・ハウスのあるノーフォーク州で8月に撮影されたという。

ウィリアム皇太子とキャサリン妃がジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子供たちと肩を寄せ合う姿は心温まるもので、公式動画としてはかなりプライベートに踏み込んでいたことも話題になった。

その数時間後に公開されたハリー王子とメーガン妃の制作会社「アーチウェル・プロダクション」が手掛ける最新Netflixシリーズ「POLO」の宣伝がキャサリン妃の動画に合わせて急遽公開されたかどうかは不明だ。

しかし、キャサリン妃に便乗したのではないかと一部批判があった以外には、キャサリン妃の動画で完全に霞んでしまい、ほとんど話題にもならなかったことは広報戦略ミスというほかない。

「『POLO』は世界のエリート選手たちを追いかけ、目まぐるしく変化するスポーツの世界の舞台裏を独占的に紹介する新しいドキュメンタリーシリーズである」とX(旧ツイッター)で宣伝。

以前からNetflixの製作陣がキャッチされていた「POLO」だが、富裕層のスポーツとして知られるポロの舞台裏だけでなく、トップエリート選手の生活を垣間見ることができる作品だという。

ウィリアム皇太子とキャサリン妃が貧しい地域に頻繁に足を運び、貧困家庭の支援に力を入れていることはよく知られているがゆえに、その内容も宣伝のタイミングも悪すぎるとしか言いようがない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

無秩序な価格競争抑制し旧式設備の秩序ある撤廃を、習

ワールド

米中閣僚協議2日目、TikTok巡り協議継続 安保

ビジネス

英米、原子力協力協定に署名へ トランプ氏訪英にあわ

ビジネス

中国、2025年の自動車販売目標3230万台 業界
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    話題の脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」は、心…

  • 3

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    日本初の「女性首相」は生まれる?...「高く硬いガラ…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が尊敬する日本の小説36

特集:世界が尊敬する日本の小説36

2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは