最新記事

職業

子供の「名付け」で重視するのは特別さ?伝統?占い? アメリカの親たちの事情

“I’m a Baby Name Consultant”

2022年04月15日(金)18時06分
テイラー・A・ハンフリー(ホワッツ・イン・ア・ベビー・ネーム創設者)
テイラー・A・ハンフリー

好きな名前を解説するインスタのアカウントが転機になった TAYLOR A. HUMPHREY

<昔からの「趣味」に導かれて、筆者が始めたのは赤ちゃんの命名コンサルタント。特別な瞬間を迎える家族を手助けできるのは大きな喜びだ>

赤ちゃんと、赤ちゃんに付ける名前に、私は小さい頃から夢中だった。年下のいとこが生まれるたびに命名のプロセスに魅了された。文字が読めるようになると、名付けの本を借りたくて、図書館へ連れて行ってと母に頼むこともあった。でも、この変わった趣味は少し恥ずかしかったから、ずっと秘密にしていた。

2015年、私は初めての脚本を執筆していたが、行き詰まっていた。そのとき、自分が好きなのは登場人物の名前を選ぶことだと気付いた。

創造性を発揮する場が欲しかったので、インスタグラムに開設したアカウント「ホワッツ・イン・ア・ベビー・ネーム(赤ちゃんの名前の意味は)」で、自分にとって特別な名前について詳しく解説することにした。当初は個々の名前の歴史や起源、文化との関わり、数秘術で占う運勢を紹介していた。意外なことに、最も関心が高かったのは数秘術だった。

それから3年後、さまざまな名前の収集に興味が募り、与える印象やテーマ、カテゴリーごとにリストを作り始めた。それがきっかけで「わが子の名付けをお願いしたい」というメッセージが来るように。以来、何年もフォロワーと直接やりとりしながら無料でアドバイスしたり、以前の投稿を紹介したりしていた。

18年の秋には、産前産後の女性をケアする専門職、ドゥーラを目指して訓練を始めた。名付け専門のコンサルタント業に乗り出したのは、親になる人々を支えたいという願いに、名前に関する知識を生かせると気付いたからだ。

最近アメリカで人気なのは「セオドア」

初めてのクライアントは、代理出産で長男を迎える男性だった。長い時間をかけてリストをまとめ、クライアントと一緒に候補を厳選した。どれも数秘術や家族の歴史を重視し、リサーチと検討を重ねて選び出した名前だ。このやり方は今も変わらない。

彼はわが子を「セオドア」と名付けた。ここ数年、アメリカでとても人気が高いファーストネームだ。多くの相談者は特別な名前を探していると語り、ポピュラーなものには慎重になることがある。でも人気の名前は、みんなに愛されるからこそ人気なのだ。

これまでに学んだ最大の教訓の1つは、自分の意見を度外視するということ。最初の頃に相談を受けたカップルはある名前を選んだが、どのスペルにするかで迷っていた。伝統的な名前がいいとのことだったので、より一般的なスペルを強く推薦した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

JPモルガン、金価格の長期予測を4500ドルに引き

ビジネス

豪中銀、政策判断は一段と困難に 忍耐が必要=総裁

ビジネス

シャオミ、インドでロイヤルティー関税巡り最高裁に異

ビジネス

1月百貨店売上は2.3%増、中国客は3割減=百貨店
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 3

    脳裏にこびりつく生々しい証言 少女を食い物にした…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    キャサリン妃とウィリアム皇太子の「ご友人」...ロー…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    選手村のコンドーム配布 ユース五輪で配ると「本当…

  • 3

    キャサリン妃とウィリアム皇太子の「ご友人」...ロー…

  • 4

    K-POPアイドルがファンを応援? ニュージーンズら極…

  • 5

    「自由すぎる王族」レディ・アメリア・ウィンザーが「…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    選手村のコンドーム配布 ユース五輪で配ると「本当…

  • 3

    完全コピーされた、キャサリン妃の「かなり挑発的な…

  • 4

    脳裏にこびりつく生々しい証言 少女を食い物にした…

  • 5

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:日本人が知らない AI金融の最前線

特集:日本人が知らない AI金融の最前線

2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに