女性の価値って? 性別だけで人生を過小評価される苦しみ
Rachael Denhollander’s Witness
ミシガン州の体操クラブに所属する選手だったデンホランダーは、背中と両手首の長引く痛みを治療するため、体操選手の整体専門医として有名なナサーの元に15歳の頃から通い始めた。ナサーはデンホランダーの靴を褒め、彼女の痛みを真剣に受け止め、時間をかけて治療法を説明。デンホランダーも母親も「やっと手を差し伸べてくれる人が見つかった」と安心した。
治療には母親も毎回付き添っていたが、ナサーは巧みに母親の目を盗み、治療するふりをしてデンホランダーにわいせつな行為をした。デンホランダーは普通の治療なのだと自分に言い聞かせた。「何かおかしいなら、誰かが止めたはず」。だが実際は長いこと誰も止めなかった。
泣き寝入りする被害者も
性的虐待を告発すると、被害者は責められがちだ。なぜ抵抗しなかったのか。危険を回避し、自分の身を守ることができたはずだ、と。記憶違いではないかと言われ、過去の性体験を暴露され、動機を詮索される。本書はいわばこうした有害な前提を一冊かけて解き明かすようなものだ。
デンホランダーも多くの女と同様、虐待の事実を公表するのは危険だと、早くに学んだ。7歳のとき、同じ福音教会に通う大学生から繰り返し虐待を受けた。家族はその事実は知らなかったが、家族と周りの大人たちが相手の男が何か変だとうすうす感づいて、彼女に近づけないようにした。おかげでエスカレートせずに済んだとデンホランダーは考えている(彼女の母親も性的虐待の経験者だった)。
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12歳で母親に打ち明けた際、娘を守ろうとしたせいで両親が教会を追われ、妄想だの中傷だの、世俗の専門知識にかぶれているだのと非難されたことを知った。だからナサーに虐待を受けても黙っていた。「証明できないなら話しては駄目。さもないと何もかも失う羽目になる」
信じて支持してもらうことがいかに難しいか、告白でどんな代償を払うことになるかを、デンホランダーは強調する。体操のコーチに打ち明けても、黙っていたほうがいいと言われた。母親にも打ち明けたが、どうすれば司法当局やメディアがまともに相手にしてくれるか、2人とも分からなかった。
その16年後、米体操協会が告発を握りつぶしているというインディアナポリス・スター紙の報道でようやく被害者の話を信じてもらえると思うようになれたが、その頃には正義を求めるのは別の意味で難しくなっていた。ミシガン州から引っ越し、3児の母になり、夫は大学院に在籍中だった。汚れたおむつ、早朝から深夜までの仕事、トイレをタオルで覆って浴室で慌ただしく受けたCNNのインタビュー......。本書はそうした苦労を生々しく描き出す。
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