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中国大型ロケット「長征5号B」残骸が今週末落下か 制御不能、場所は不明

2022年7月29日(金)10時15分
中国が24日に打ち上げた大型ロケット「長征5号B」

中国が24日に打ち上げた大型ロケット「長征5号B」の残骸が、今週末にも大気圏に再突入するとの見通しが明らかになった。写真は24日、海南省文昌衛星発射場から打ち上げられる同ロケット(2022年 ロイター/China Daily)

中国が24日に打ち上げた大型ロケット「長征5号B」の残骸が、今週末にも大気圏に再突入するとの見通しが27日、明らかになった。専門家によると、可能性はかなり低いものの、人口密集地に落下する恐れも否定できない。残骸は制御不能で、正確な落下地点を予測するのは現時点で困難という。

在米の専門家は、大気圏再突入で燃え残った多くの残骸が長さ約2000キロ、幅約70キロの地域に降り注ぐ恐れがあると指摘。米国の非営利団体「エアロスペース・コーポレーション」は、落下推定時刻を日本時間31日午前9時半ごろから前後16時間と予測した。

中国のロケットの残骸が地表に落下した例としては、2020年5月に打ち上げた長征5号Bの破片がアフリカ西部のコートジボワールに落ち、建物を損傷したことがある。

[ロイター]


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