最新記事
SDGsパートナー

「月経不調」に悩む800万人の働き手を支えるために...あすか製薬ホールディングスの挑戦

2024年10月18日(金)11時27分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
「女性のための健康ラボMint⁺」展示会出展の様子

「女性のための健康ラボMint⁺」展示会出展の様子

<月経にまつわる体調不良に悩む女性は国内で約800万人。年間5672億円もの経済損失があるとされる。あすか製薬ホールディングスは、製薬会社の枠組みを飛び出した活動でこの問題に挑んでいる>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

月経不調がもたらす社会的な課題

女性の社会進出が進む一方で、月経にまつわる体調不良に悩む女性もまた増えている。子宮筋腫、子宮内膜症、月経困難症などの患者数は、近年増加傾向で、その背景には晩婚化・晩産化と少子化、それに伴う月経回数の増加がある。

月経にまつわる不調でパフォーマンスを発揮できない女性は、国内だけでも約800万人。その経済的損失は、実に年間5672億円と算出されている。この社会的課題に対して、創業から100年以上にわたって女性医療に貢献してきた「あすか製薬ホールディングス」が切り込んだ。

あすか製薬ホールディングスは、内科・産婦人科・泌尿器科に特化した医療用医薬品を提供する製薬会社だ。1920年にホルモン製剤の研究・開発を開始した同社は、女性特有の疾患に関する医療に長年携わってきた。

とくに産婦人科領域では、月経困難症治療剤、子宮収縮抑制剤、不妊症治療剤など、さまざまな薬剤を開発してきた。

しかし、同社の活動は「製薬」だけにとどまらない。

女性の身体の悩みが女性同士であっても話しづらいこと、正しい情報を見つけられずにひとりで抱えられがちであることに着目。創立100周年を迎えた2020年に、Webサイト「女性のための健康ラボMint⁺」をオープンした。

「女性のための健康ラボMint⁺」キービジュアル

「女性のための健康ラボMint⁺」キービジュアル

サイトでは、月経のしくみや妊娠の基礎知識、女性特有のがんについてなど、ライフステージ別に「健康に関する正確な情報」を発信しており、検査や通院のきっかけや気づきとなることを目指している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

金価格約2カ月ぶり高値、中東紛争激化で安全資産に逃

ワールド

スウェーデン、NATO新目標の国防費対GDP比5%

ワールド

イスラエル・イラン衝突激化、増える犠牲 国際社会は

ビジネス

豪サントス、アブダビ国営石油主導連合が買収提案 1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中