ルールに気付かない人、1枚くらいなら大丈夫と思う人

「アンプラグド結婚式には大賛成だ。というのも、そのほうが招待客も結婚式に身が入るし、自分の目できちんと見ることができるからだ」とハジェットは本誌に話した。「スマホの画面に集中して写真を撮り、その後はその写真をろくろく見もしないという行為に、わたしたちは人生のあまりにも多くの時間を費やしている。アンプラグド結婚式であれば、人はその瞬間に現場で起きていることに注意を向けるようになる」

ハジェットは、フォトグラファーとしての美意識という点でも、結婚式でのスマートフォン使用に断固として反対している。「最初のキスの最中に参列者席で光る誰かのスマホなんて、これほどありがたくないものはない」

南オーストラリア州アデレードを拠点とするハジェットによれば、残念なことに、「アンプラグド結婚式のたびに、その日の大切な瞬間に写真を撮ろうとする人の問題が起きる」という。「フォトグラファーとしては、写真に写り込んでしまうスマホをどうやって取り繕い、隠すか。その点で創造性を発揮しようと努めることが仕事になっている」

ハジェットも、そうした行動に悪意があるとは思っていない。単に招待客がルールに気付いていないだけのこともあるし、自分用にさっと1枚撮るくらいなら大丈夫だと思っていることもある。「たいていの人は、スマホを掲げて1枚撮ってから、気づかれずにすんだと思いながらスマホをおろす」とハジェットは言う。「よいことではないが、世界最低の悪行というほどではない」

「どの写真にも写り込んでしまいます」
【関連記事】