ある大手音楽レーベルの元幹部によれば、電話してきて、誰を起用すべきかを「強く推薦」するのは、姉のメリー(故・藤島メリー泰子)だったという。

「強権的だったのはメリーのほうだ」。この人物いわく、「そうしたDNAを受け継いでいたのは、ジュリー(メリーの娘で、19年のジャニーの死後、社長を務めた藤島ジュリー景子)よりも、飯島さん(元幹部の飯島三智)だった」ということだ。

メリーの強権ぶりは、映画プロデューサーの奥山和由も最近、X(旧ツイッター)への投稿で振り返っている。

奥山が1989年の映画『226』にジャニーズ事務所を退所した俳優の本木雅弘を起用しようとすると、メリーから電話があり、再考を促された。奥山はそれでも本木を起用したが、それ以降、ジャニーズ事務所からは「出禁的待遇」になった。

喜多川の性的虐待が報道され始めて以降、日本の音楽業界関係者は(依然として匿名だが)この問題について強い思いを私に語るようになった。

そうした業界関係者の見方はもっぱら、事務所が喜多川の性的虐待を隠蔽してきた可能性が高いというものだ。

しかし、日本社会で権力を握っている人たちの協力がなければ、隠蔽は不可能だっただろう。「日本のメディアは報道する義務を怠ってきた......沈黙し続けた。そうやって、ほかのあらゆる罪が犯される土壌をつくった」と、ある業界幹部は言う。

過ちを繰り返さないため
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