最新記事

エンターテインメント

K-POPの頂点からの転落 元EXOクリス、性犯罪で去勢の危機に

2022年12月8日(木)19時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

その当時のEXOの人気は、リリースする曲がすべて音楽チャートで1位になり、他のアイドルグループがEXOの新曲リリースのタイミングを確認して重ならないようにするなど、圧倒的な強さを誇っていた。

今でこそK-POPといえばBTSの名前が真っ先に思い浮かぶが、数年前まではK-POPの男性アイドルグループといえばEXO、という状態だったのだ。

時代はBTSへ......

ところが、そんな人気絶頂だったEXOに起きたトラブルが中国人メンバーの脱退騒動だった。2015年5月にクリスがSMエンターテインメントに対し専属契約効力の不存在確認訴訟を起こしグループから離脱。さらに同年10月にはルハン、翌16年8月にはタオもそれぞれ専属契約の不存在確認訴訟を起こしてグループを離れた。

この時期、EXO以外にもK-POPアイドルグループから中国人メンバーが離脱するという事件が発生したが、これは中国と韓国のエンタメビジネスの違いに起因しているという。韓国は日本同様、アイドルなどの歌手や俳優などは芸能事務所に所属することが多いが、中国では歌手や俳優の家族が個人事務所を作ってマネージメントすることが主流。そのため、韓国で活動して人気の出た中国出身の歌手たちは、祖国の家族たちから個人事務所を作るから帰ってこいと言われるのだという。

クリスら中国人メンバーが離脱するのとほぼタイミングを同じくして、K-POPの世界ではBTSの人気が急上昇。ARMYと呼ばれるファンたちによるグローバルな支持を獲得していき、現在へとつながっている。もし、クリスらの中国人メンバーのEXO脱退がなければ、K-POPの勢力図は違っていたかもしれない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米最高裁、教育省解体・職員解雇阻止の下級審命令取り

ワールド

トランプ氏、ウクライナに兵器供与 50日以内の和平

ビジネス

米国株式市場=小反発、ナスダック最高値 決算シーズ

ワールド

ウへのパトリオットミサイル移転、数日・週間以内に決
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 2
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 3
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別「年収ランキング」を発表
  • 4
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中