その当時のEXOの人気は、リリースする曲がすべて音楽チャートで1位になり、他のアイドルグループがEXOの新曲リリースのタイミングを確認して重ならないようにするなど、圧倒的な強さを誇っていた。

今でこそK-POPといえばBTSの名前が真っ先に思い浮かぶが、数年前まではK-POPの男性アイドルグループといえばEXO、という状態だったのだ。

時代はBTSへ......

ところが、そんな人気絶頂だったEXOに起きたトラブルが中国人メンバーの脱退騒動だった。2015年5月にクリスがSMエンターテインメントに対し専属契約効力の不存在確認訴訟を起こしグループから離脱。さらに同年10月にはルハン、翌16年8月にはタオもそれぞれ専属契約の不存在確認訴訟を起こしてグループを離れた。

この時期、EXO以外にもK-POPアイドルグループから中国人メンバーが離脱するという事件が発生したが、これは中国と韓国のエンタメビジネスの違いに起因しているという。韓国は日本同様、アイドルなどの歌手や俳優などは芸能事務所に所属することが多いが、中国では歌手や俳優の家族が個人事務所を作ってマネージメントすることが主流。そのため、韓国で活動して人気の出た中国出身の歌手たちは、祖国の家族たちから個人事務所を作るから帰ってこいと言われるのだという。

クリスら中国人メンバーが離脱するのとほぼタイミングを同じくして、K-POPの世界ではBTSの人気が急上昇。ARMYと呼ばれるファンたちによるグローバルな支持を獲得していき、現在へとつながっている。もし、クリスらの中国人メンバーのEXO脱退がなければ、K-POPの勢力図は違っていたかもしれない。

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