最新記事

エンターテインメント

ポケモンからハリポタへ 物語を現実世界へ「招喚」するAR

2019年8月2日(金)21時00分
杉本あずみ(映画配給コーディネーター)

2018年のアップルの開発者会議で紹介されたレゴのARアプリ。本物のレゴにARのレゴが重ね合わせて遊べるアプリだという。 Elijah Nouvelage - REUTERS

<CGや特撮の技術で「よりリアル」な表現で映画や物語の世界に没入していたはずの私たち。ところが技術の進化は、物語への没入を不要にしつつある──>

2016年の夏に発売され、全世界で社会現象というべきブームを巻き起こした『Pokémon GO』。その衝撃は3年たった今でも記憶に新しい。本家のポケットモンスターのゲームやアニメさえ見たことがなかった筆者や周りの友人、同僚までもがモンスターが何かもわからぬまま、とりあえずスマートフォンにダウンロードしてプレイしたほどだ。

そして今年7月、その『Pokémon GO』を開発したNiantic社が、新しく映画『ハリー・ポッター』をテーマにした『ハリー・ポッター:魔法同盟』を開発、配信開始した。映画を取り込んだメディアミックスの波がスマホアプリにも広がりを見せ、今後どのように活用されていくのか注目を集めている。

今回配信された『ハリー・ポッター:魔法同盟』は、イギリスの作家J.K.ローリングのベストセラー小説『ハリー・ポッター』シリーズを元にしたゲームである。スマートフォンやタブレットにダウンロードして、現実世界とリンクさせながらプレイする『Pokémon GO』と同じスタイルだ。

ゲームの舞台はシリーズ最終エピソード『ハリー・ポッターと死の秘宝』の後、魔法での大戦が終わった世界を描いている。アプリをダウンロードして、自分が魔法の世界の特殊部隊の一員となり、魔法に関する事件を解決して点数を獲得する仕組みである。また、個人プレイだけでなく複数のプレイヤーとチームを組んで対決することもできる。

世界中にファンがいる人気シリーズのゲーム化と、過去の『Pokémon GO』の大ヒットもあり、配信前から大きな話題となった。アメリカやイギリスで先行配信されると、ダウンロードアプリランキング1位を獲得。日本では7月2日に配信されたが、配信初日の無料App ランキング1位ならびにゲームランキング1位を獲得した。


小説、映画、舞台、テーマパークと魔法界を広げてきた『ハリー・ポッター』がついにARで現実世界に進出? Harry Potter: Wizards Unite / YouTube

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=続落、ダウ約120ドル安 原油高でイ

ビジネス

FRB議長への召喚状差し止め、米地裁 司法省は控訴

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、有事の買い続き159円台後

ビジネス

米1月求人件数、694.6万件で予想上回る 採用は
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切りは常軌を逸している」その怒りの理由
  • 3
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド太平洋防衛
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントに…
  • 9
    謎すぎる...戦争嫌いのMAGAがなぜイラン攻撃を支持す…
  • 10
    北極海で見つかった「400年近く生きる生物」がSNSで…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中