部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?

2025年5月5日(月)13時05分
flier編集部

──この本を書かれたきっかけを改めて教えていただけますか。

私は今41歳なんですが、初めて部下を持ったのは28歳のときでした。それから4年ほどのことを私は「マネジメントの暗黒時代」と呼んでいるんですが、メンバーが体調不良になったり、離職したり、異動したりと、必ず半年も経たないうちにいなくなってしまっていたんです。当時はマネジメントは自分には向いていないし苦しいものだと思っていました。


本にも書いたように、そのときはマネジメントの「無免許運転」をしている状態でした。もし、マネジメントの原理原則や、押さえるべきポイント、落とし穴などがまとまっている教本があって、あらかじめ「免許」がもらえたら、あんなに苦労しなかったし、メンバーに迷惑もかけずにすんだんじゃないかと思ったんです。きっと同じように思っている方がたくさんいらっしゃるのではないかと感じ、理論と実践のどちらにも偏らずに、実体験を交えながら理論を解説する、そんな教材として役に立てていただける本をつくれたらという思いで、この本を書きました。

──まさにそのような本に仕上がっていますね。実際に出版されて、何か印象的な反響はありましたか。

ありがたいことにたくさん取材をしていただいて記事が出たり、講演の依頼をいただくようになったのがわかりやすい反響です。

それから、本を読んだ方から研修の相談に乗ってほしいという声もいただきました。私が開催しているマネジメント講座にも、本を読んだことをきっかけに来てくださる方も多くいらして、うれしく思っています。

研修を受けた方へのアンケートでは、一番変化したこととして、部下と信頼関係を築けるようになったということが挙げられています。行動を改善するためのフィードバックをうまくできるようになった、仕事の意味づけを行うことができて部下が主体的に仕事に取り組んでくれるようになった、という声が多いです。

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