さらに同誌によれば、「トップ10の都市だけで、世界のGDPのおよそ3分の1を占めており、イノベーション、資本の流れ、国際競争力を牽引する都市圏に経済力がますます集中していることを示している」という。
ランキング上位25都市のうち、アメリカからは「シカゴ都市圏」「サンフランシスコ湾岸地域」「ワシントン都市圏」「ダラス・フォートワース」「ヒューストン都市圏」「ボストン都市圏」「シアトル都市圏」「フィラデルフィア都市圏」「アトランタ都市圏」「シリコンバレー」がランクインした。
一方、アジアの存在感も際立っており、2025年のランキングには世界経済の重心がアジアにシフトしつつあることが反映されていると、同誌は分析している。
日本から2つの都市圏がランクインしたほか、韓国のテクノロジーやエレクトロニクス、デジタル・イノベーションの発達の恩恵を受けたソウルが5位に入った。中国で最上位になったのは、上海の10位。世界的な金融と物流のハブへの変革が進んでいることを背景としている。中国の首都である北京は11位だった。
都市のランキングは、生活の質や富の創出を支えるエコシステムによって決定づけられる。CEOWORLD誌は「人材の誘致力、ビジネス環境、イノベーション能力、そして国際的なアクセス性のすべてが重要な要素となる」と指摘する。
さらに今後は、持続可能な都市計画、気候変動への強靱性、技術適応力が長期的な繁栄の重要なカギになるとし、次のように記した。「最も成功する都市とは、経済成長と持続可能性、そして包摂性のバランスを取りながら、柔軟に方向性を変えることができる都市である」
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