ニュース速報
ワールド

改良型コロナワクチン、米で重症化防止に効果 退役軍人の調査で

2025年10月09日(木)09時44分

10月8日、米国で昨年行われた改良型の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター)で、入院や死亡を含む重症化を防ぐ効果が見られたことが分かった。写真はコロナワクチンの予防接種を準備する看護師。ミシガン州ウォーターフォードで2022年4月撮影(2025年 ロイター/Emily Elconin)

[8日 ロイター] - 米国で昨年行われた改良型の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター)で、入院や死亡を含む重症化を防ぐ効果が見られたことが分かった。退役軍人を対象とする大規模研究の内容が9日に公表された。

医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」に掲載された報告によると、米製薬大手モデルナとファイザーの改良型ワクチンの追加接種を受けた退役軍人は、感染後の合併症により救急外来を受診する割合が未接種者に比べて低かった。

研究チームは新型コロナワクチン追加接種とインフルエンザワクチンの接種を同時に受けた16万4132人と、インフルエンザワクチンのみを接種した13万1839人を追跡調査した。調査対象の大半は45歳以上。

これによると、新型コロナワクチンのブースターとインフルエンザワクチンを両方受けた退役軍人は、インフルエンザワクチンのみを接種した人に比べ、6カ月間で救急外来受診が29%、入院が39%、死亡が64%少なかった。この傾向は年齢や慢性疾患の有無にかかわらず同じだった。

ブースター接種者のほぼ全員が、モデルナ製またはファイザー/ビオンテック製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを接種していた。ケネディ厚生長官はこれらのワクチンについて、安全性や有効性に疑問を呈している。

NEJM編集長のエリック・ルービン医師は「新型コロナによる重症化や死亡の発生率は劇的に低下しており、ワクチンによる追加効果はかつてほど大きくない」と指摘。その上で「中高年層における接種リスクが極めて低いことを踏まえれば、現時点でワクチン接種は依然として有望な選択肢だ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政権、ハーバード大を提訴 「入試の人種考慮巡る捜

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の

ワールド

ウクライナ、中国外相に招待申し入れ ロとの戦闘終結

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏に行動要求 和平機会逃す
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中