ニュース速報
ワールド

イランと米の核合意、IAEAの「強固な査察」が前提条件=事務局長

2025年05月29日(木)09時47分

 5月28日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(写真)はイランが米国との核合意を目指して協議を進めていることに関し、合意には「IAEAのしっかりした非常に強固な査察」が前提条件になるべきだとの考えを示した。写真は4月、テヘランで撮影。提供写真(2025年 ロイター/ Iranian Atomic Organisation/WANA)

[ウィーン 28日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は28日、イランが米国との核合意を目指して協議を進めていることに関し、合意には「IAEAのしっかりした非常に強固な査察」が前提条件になるべきだとの考えを示した。報道陣に語った。

イランは欧米などと2015年に核合意を締結していたが、トランプ米大統領が第1期の18年に離脱を宣言し、対イラン経済制裁を再開すると表明した。これを受け、イランは核合意に定められたウラン濃縮度の上限3.67%を破棄し、核兵器級の約90%に近づけて最大60%にまで高めている。イランは、抜き打ちの査察を受け入れることを認めたIAEAの追加議定書の適用も取りやめた。

追加議定書が適用されるべきだという意味なのかを尋ねられたグロッシ氏は「私は非常に現実的だ」と答え、それは協議の議題にはなっていないと指摘した。IAEAは協議には加わっていないものの、グロッシ氏は米国のウィットコフ中東担当特使を含めた双方の関係者と連絡を取り合っていると説明した。

米国がイランによるウラン濃縮を一切認めることはできないと繰り返す一方、イランはウラン濃縮が不可侵の権利の「レッドライン(越えてはならない一線)」だと反発している。

グロッシ氏は「方法は必ずあると思う」とし、「これらの2つの見解を調和させることは不可能ではない」との認識を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀29日当預残予想の財政要因は2400億円増、市

ワールド

致死率高い「ニパウイルス」、インドで2人感染 東南

ビジネス

アドテスト、今期3度目の上方修正 AI向け半導体需

ビジネス

商用車大手ボルボ、欧州・北米市場の見通し改善
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 5
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 9
    「発生確率100%のパンデミック」専門家が「がん」を…
  • 10
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 9
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中