ニュース速報
ワールド

国連安保理、米がアフリカの常任理事国入り支持 2議席創設

2024年09月13日(金)09時29分

 9月12日、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、国連安全保障理事会(安保理)の常任理事国にアフリカ地域からの代表として2議席を創設することへの支持を表明する。国連本部で2011年2月(2024年 ロイター/Joshua Lott)

Michelle Nichols

[国連 12日 ロイター] - 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は12日、現在5カ国の国連安全保障理事会(安保理)常任理事国にアフリカ代表2カ国を加えることを支持すると表明した。

さらに、現在10カ国の非常任理事国に島しょ国代表1議席を設けるべきとも述べた。シンクタンク、外交問題評議会で講演した。

「安保理をより包摂的で国々の代表にふさわしいものにし、今日の世界の人口動態を反映させて、われわれが足元で直面する課題への対応能力を高めるべきだと、各国が長年訴えてきた」と述べて安保理改革の必要性を強調した。

米国は、インドや日本、ドイツの常任理事国入りも長年支持してきた。

発展途上国はこれまで安保理常任理事国入りを求めてきたが、改革に向けた協議は実を結んでいない。米国の支持がこれを後押しできるかどうかは不明。

トーマスグリーンフィールド氏は常任理事国5カ国が現在持つ拒否権を、新たに加わる国に与えるべきではないとの考えを表明。「安保理がさらなる機能不全に陥ることになる」ためだとした。

安保理の非常任理事国は国連総会によって毎年5カ国ずつ改選され、任期は2年となる。現在アフリカは非常任理事国に3つの地域枠を持つのみ。

「問題はこれらの非常任理事国の議席が、アフリカ諸国が安保理の活動にその知識と意見を十分に生かし、われわれ全員に影響を及ぼし、特にアフリカ人に影響を及ぼす課題について一貫して主導権を握ることを可能にしていないことだ」と指摘。

アフリカからどの国が常任理事国に加わるかはアフリカ諸国で決定すべきだとした。

さらに、発展途上の島しょ国については、「気候変動問題を含め、国際平和と安全保障上の課題について様々な洞察力」を提供していることを踏まえると、非常任理事国の枠を持つに値するとの見方も示した。

安保理改革には国連憲章の改正が必要で、改正には国連総会で3分の2以上の賛成と、常任理事国5カ国の支持が必要となる。

トーマスグリーンフィールド氏は改正に向けた決議案の交渉入りにも支持を表明した。

国連のグテレス事務総長は安保理改革を支持している。グテレス氏は11日ロイターに対して「安保理はまさに第二次世界大戦後の状況に一致している。正当性の問題があり、実効性の問題もあるため、改革が必要だ」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

SEC職員の18%が昨年9月までに退職、対応能力一

ワールド

ナフサなど石油関連製品、現時点で需給上の問題生じて

ビジネス

中東緊迫化、利上げに前向きな意見相次ぐ 基調物価の

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落、一時2800円超安 中東
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のSNS動画が拡散、動物園で一体何が?
  • 4
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 7
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中