米国務長官、新疆での民族大量虐殺を指摘 中国訪問控え報告書
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/headlines/images/world/2024/04/22/2024-04-22T222535Z_1_LYNXNPEK3L0SR_RTROPTP_3_USA-CHINA-BLINKEN-UYGHURS.jpg)
ブリンケン米国務長官は22日に公表した報告書の中で、中国政府は同国西部の新疆ウイグル自治区でウイグル族などのイスラム系少数民族に対するジェノサイド(大量虐殺)や人道に対する罪を犯し続けていると述べた。写真は19日、イタリア・カプリ島で撮影(2024年 ロイター/Ciro De Luca)
[ワシントン 22日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は22日に公表した報告書の中で、中国政府は同国西部の新疆ウイグル自治区でウイグル族などのイスラム系少数民族に対するジェノサイド(大量虐殺)や人道に対する罪を犯し続けていると述べた。ブリンケン氏は今週、中国訪問を控えている。
ブリンケン氏は序文で「(この報告書は)中国で現在も続いている重大な人権侵害を記録するもの」とした上で、「例えば新疆では、中国は主にイスラム教徒であるウイグル族やその他の民族的・宗教的少数派グループに対し、ジェノサイド、人道に対する罪、強制労働などの人権侵害を続けている」と述べた。
報告書の中国に関する所見では、100万人以上の人々が新疆ウイグル自治区の強制収容所および刑務所に拘留されていることや、再教育キャンプが使用されていることなど、中国国民に対して行われている虐待行為が詳細に報告されている。