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EU外相、「2国家共存」呼びかけ 和平交渉必要

2024年01月23日(火)06時13分

欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は22日、イスラム組織ハマスを壊滅させるというイスラエルの計画はうまくいっていないとし、イスラエルが反対しようとも、EUは将来的なパレスチナ国家樹立による「2国家共存」の実現に向けた取り組みを継続しなくてはならないと述べた。6日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir/File Photo)

Andrew Gray

[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は22日、イスラム組織ハマスを壊滅させるというイスラエルの計画はうまくいっていないとし、イスラエルが反対しようとも、EUは将来的なパレスチナ国家樹立による「2国家共存」の実現に向けた取り組みを継続しなくてはならないと述べた。

ボレル氏はEU外相理事会が開かれているブリュッセルで記者団に対し、イスラエルの行動について「全てのパレスチナ人を退去させるというのか。全てのパレスチナ人を殺害するというのか」とし、「ハマス壊滅」に向けたイスラエルの行動で何世代にもわたる憎しみが作り出されていると指摘。イスラエルと共存するパレスチナ国家の樹立につながる国際的な取り組みを進めたいと語った。

今回の外相理事会にはサウジアラビア、エジプト、ヨルダンの外相のほか、アラブ連盟事務局長が参加。イスラエルのカッツ外相とパレスチナ自治政府のマリキ外相も個別に参加している。

イスラエルのカッツ外相は記者団に対し、ハマスが拘束している人質について協議すると同時に、ハマスを解体しイスラエルの安全回復を再確認するためにEU外相理事会に出席すると語った。報道陣の質問は受け付けなかった。

もっともカッツ外相は今回のEU外相理事会で、イスラエル・パレスチナ紛争の二国家解決に関する議論を避け、将来のインフラプロジェクトに関する動画を披露。ボレル氏や他のEU外交筋によると、カッツ外相は理事会で、ガザ沖で構想されている人工島や中東とインドを結ぶ鉄道網に関する動画を流したという。

これに対し、ボレル氏は記者団に対し「カッツ外相はわれわれが議論していた問題とはほとんど、あるいは全く関係のない動画をいくつか見せた」とし、カッツ外相は今回の外相理事会をもっと有効活用できたのではないかと述べた。

外相理事会に先立ち、EUの外交部門はイスラエルとハマスの紛争を巡る和平への道筋を提案する文書を加盟27カ国に送付。EU、エジプト、ヨルダン、サウジアラビア、アラブ連盟が主催し、米国と国連も参加する「和平準備会議」の開催を提案した。イスラエルやパレスチナが参加を拒否しても同会議は開催されるが、和平案の作成に向けイスラエルとパレスチナの双方と各段階で協議するとしている。

ロイター
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