インドの祝祭で大量の爆竹、首都など煙で大気汚染悪化
11月12日、インドでヒンズー教の祝祭ディワリ(光の祭典)が始まり、禁止されている爆竹が鳴らされ、このところ大気汚染が激しい首都ニューデリーに有毒な煙が広がった。写真は12日、ニューデリーで撮影(2023年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 12日 ロイター] - インドでヒンズー教の祝祭ディワリ(光の祭典)が始まった。12日には禁止されている爆竹が鳴らされ、このところ大気汚染が激しい首都ニューデリーに有毒な煙が広がった。
政府当局や最高裁が毎年爆竹禁止を打ち出すが、守られたことはほとんどない。
市内にある40の監視地点全てで大気汚染指数が平均219(指数の最高は500)となり、長い間さらされた場合に大半が影響を受ける可能性がある「劣悪」レベルとなった。
また同指数では、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」濃度は1立法メートル中100マイクログラム前後で、世界保健機関(WHO)が推奨する基準の上限の20倍となっている。
大気汚染防止技術を提供するスイスのIQAirのデータでは、汚染状況はインド東部の都市コルカタが世界最悪、デリーが5番目に悪かった。
医師らは爆竹の煙が滞留し、13日も大気汚染が続く公算が大きいと予想。目のかゆみやのどの不調などの症状が起こる可能性があるとしている。